小麦粉の種類と用途について

小麦粉は大きく分けて、3つに分類されます。強力粉、中力粉、薄力粉です。
粉の中に含まれるグルテンの量による分け方です。
グルテンとは蛋白質のことで、粉に粘りと固さを与える役割をはたしています。
粉を水で固め、団子状にした物を水の中でニギニギすると、白い粉が流れ出します。
流れ出る白い粉がデンプン（炭水化物）で、手の中に残る白いかたまりが、グルテンです。
グルテンはとりもちのようにベタベタねばり、魚釣りの時の餌などにも使用されます。
1．強力粉－グルテンの一番多い粉。アメリカ、カナダ等を主産地とする硬質小麦粉。パン、マカロニ、焼麩の製造に適している。
2．中力粉－グルテンの量が中くらいの粉。日本古来の小麦粉。うどん、そばに適しているが、最近では固めの麺を好む人が多いため、少量強力粉を混ぜる場合も多い。
3．薄力粉－グルテンの量が最も少ない粉。アメリカの太平洋沿岸、オーストラリアを主産地とする軟質小麦粉。粉の粘りを必要としない天ぷらのころも等に使用する。(粘りを出さないよう氷水で練る場合が多い。) ケーキ等、菓子の製造に適している。
4．ラーメンは強力粉より、少し粘りの弱い、準強力粉を使用する。小麦粉の品種？小麦のどこの部分を使用するか？メーカー等によって種々の違いがある。
そのブレンドの仕方で味に大差が出る。そこが製麺業者の腕の見せ所である。